2022/03/23 16:13

銘醸ワインに欠かせない、オーク樽の熟成による樽香(たるこう)。ワインの風味をワンランク引き上げる樽香を自分で管理できる、画期的な「オークスティックワイン」の発売を開始しました。



瓶内で樽香を付けるオークスティック

オークスティックとは、コルクの栓のついたオーク材のスティックをワインのボトルに挿し、熟成させるもの。樽のように場所を取らず、ボトル1本からミニマムに始められます。



「一般の方にとってワインは樽で造っているものというイメージが強く、BookRoadでは造らないんですか? とよく聞かれていましたし、樽熟成は醸造家としてやってみたいと思っていたんです」(醸造責任者・須合美智子)
 
都市型ワイナリーゆえに使えるスペースに限りがある中、生まれたのがオークスティックという熟成方法。樽にワインを入れるのではなく、ワインの中に樽を入れるという新発想は、小さなワイナリーだからこそ生まれたアイデアです。
 
「ワイン文化としての伝統的な製法がありつつ、新しいワインの作り方の提案があってもいいんじゃないかなと思います」


オーク樽の中で熟成させたかのような香り

オーク樽で熟成したワインは、味が柔らかくなり、香りや味に個性が生まれてきます。それは、オーク材の成分がワインに溶け込み、ワインの旨みや個性を引き出すため。反対にステンレスタンク樽の場合は、ぶどう本来のフレッシュな果実味が残ります。
 
「オークスティックで熟成させると、熟成前に感じたカドが取れてまろやかになります。口に含んだときの印象が柔らかく、ちょっとエレガントな印象。そうですね、洋服を着てちょっとおしゃれしたという感じかもしれません」



オークスティックで熟成したワインを口に含むと、鼻に抜ける香りがまるでログハウスにいるような、木に包まれているかのような感覚に。



「木の香りはロースト具合によって変化します。オーク樽の場合も樽の内側を焼いているのですが、オークスティックでは3パターンの焼き印をつけています。焼き印1つだけのオークスティックはほのかに香り、3つになるとわかりやすく香ります。オークスティックで生まれる樽香は、主役であるワインのポテンシャルを上げる隠し味的な存在。寝かす年月や、ワインの個性に合わせて3つのオークスティックを使い分けることで理想の熟成が目指せます」


素材にこだわり、すべて手作り!

オークスティックはきちんと密閉できるか、オープナーを使わずに抜けるかなど、コルクの製造会社とともに試行錯誤。日本酒やウイスキーの栓など、さまざまなボトルの栓を調べ、数年かけて、ようやく今の形にたどりつきました。
 
要となるオーク材の原料は、群馬県の最南端にある多野郡上野村で育ったナラの木を選びました。雪は降らないが寒暖差が激しく、良質なナラを育てるのに絶好の土地。
 
目が詰まって硬い木に育ったナラを切り出して乾燥させ、削り、磨きをかけて焼き印を入れ、コルクに合わせて完成させる、すべて手作りのオークスティック。ワイン造りにも通じるクラフトマンシップが込められています。


寝かす時間で変わる香りを感じて欲しい

「寝かす年月はお好みで。半年でも変化は十分に感じられます。おすすめは1本購入して最初にちょっと味見し、オークスティックをして3か月から半年後に残りを飲んでみる。もしくは2本購入しての飲み比べ。購入後すぐに飲んで、半年から1年後にもう1本を飲む。または熟成による味の変化を楽しめるようになれたら、ワイン愛がさらに深まりますよ」


こんな味わい方を楽しめます

肉料理にはもちろん合いますが、燻したナッツや旨みが凝縮されたドライフルーツと組み合わせると、オークの仄かな香りと相まって、ワインそのものを楽しめますよ。
 
オークスティックボトルのワインは、『メルロー』と『カベルネ』の2種類をリリースしています。



5,500円(税込)
 
長野の安曇野のメルロー100%で醸した『メルロー』は、お肉に合うスパイシーさとキレのあるフレッシュさが特徴。オークスティックで熟成するとまろやかさが生まれ、熟成してもなお、爽やかさはしっかりと感じられます。



オークステック カベルネソーヴィニヨン
5,500円(税込)
 
同じく安曇野産のカベルネソーヴィニヨンを、あえてろ過せず、果実味たっぷりに仕上げた『カベルネ』は、オークスティックで熟成することで深みがより増幅。どっしりボディはあるけれどフルボディまではいかない、日本の食卓にちょうどいい重さが楽しめます。

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